歯磨き後のお茶はOK?タンニンの注意点とメリット

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緑茶、ほうじ茶、紅茶、ルイボスティーなど、種類が豊富で飲みやすいため愛飲家も多いお茶。お茶には多くの健康上のメリットがある一方で、気になるのが、歯磨きをした後に飲んでも大丈夫なの?ということ。

そこでこの記事では、歯磨き後のお茶を飲むことについて、お茶特有の成分「タンニン」に注目して、その注意点とメリットをご紹介します。

そもそも「タンニン」とは

茶葉に含まれる「タンニン」とは、ポリフェノールの一種で、お茶の渋みの基となる成分です。世間ではカテキンという言葉がよく知れていますが、お茶の栄養素を考えるうえではタンニンもカテキンもほとんど同義で使われることが多いようです。

歯磨き後にお茶を飲む時の注意点

歯磨き後にお茶を飲みたい人にとって一番気になるのは、歯の黄ばみ(ステイン)ではないでしょうか?お茶が由来のステインはこの「タンニン」によります。つまり、ステインを予防したい場合、「タンニン」が少ないお茶を選べば予防率を高めることができます。以下は、普段の生活でよく飲まれているお茶のタンニン含有量を表しています。

紅茶 200mg
緑茶(玉露) 460mg
烏龍茶 60mg
緑茶(煎茶) 140mg
麦茶 0mg
(*参考 コーヒ―) 500mg

*200ml当たり
参考資料

その他、ほうじ茶やそば茶はととても低く、またマテ茶やルイボスティーなどは、タンニン含有量がほぼ0mgのお茶として広く知られています。

歯磨き後にお茶を飲むメリット

ステインの基となるタンニン(カテキン)ですが、同時に多くの健康効果をもたらすことも良く知れています。歯磨き後=食後と考えると、食後にお茶によってタンニン(カテキン)を摂取することには、以下のような様々な健康上のメリットがあります。

消臭効果

胃の中のにおいの基となる成分と結合し、分解してくれる作用があります。においそのものを消してくれる効果があるので、においの強い料理を食べた後の口臭対策として特に効果的です。

整腸作用

腸を刺激して繊毛運動を助けたり、強い殺菌効果によって腸内の悪玉菌を殺し善玉菌の増殖を助ける効果があります。食後にお茶を飲むことで、便秘予防などの腸活やダイエットのサポート効果が期待できます。

抗酸化作用

老化やがんの原因となる活性酸素の発生を予防する効果があります。食品添加物などによって体内の活性酸素が増えるので、食事の偏りが気になったり、食事に気を付けたい方には、食後のお茶がオススメです。

まとめ

歯磨き後にお茶を飲みたい場合、最も気にするべきポイントは、歯の黄ばみの基となるタンニンが少ないお茶を選ぶこと!これさえ注意すれば、お茶そのものには健康上のメリットのほうが多いので、適切なお茶を飲むことで様々な利益が得られると言えるでしょう。